沖縄のDNA 遺伝子分析



今日は渡嘉敷島のルーツに馳せながら、沖縄の遺伝子へと話題を広げます。
琉球大学の佐藤博士と木村推教授が、北里大学医学部や統計数理研究所と共に 沖縄県民の遺伝子を広範に分析し、去年詳しい発表がありました。
東南アジア等の南方系と濃い繋がりがあると思っていましたら、直接の遺伝的なつながりは薄い事が分かりました。
沖縄のDNAは、日本に由来しています。
沖縄全島、遠く八重山、宮古等の各地から人ゲノムを網羅した解析によって、1人あたり60万以上の単一塩基多型(SNP)配列の違いを分析して結果が出たのです。
(現代のDNA鑑定は凄いですね)
宮古、八重山にはピンザアブ洞穴人(2万6千年前)や白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴人(2万年前)が、祖先なのか感心を呼んでいましたが、沖縄の人々が島々に移住した年数を検証したところ、数千年前と推定されました。
港川人(1万8千年前)については、琉球列島の人々と漢族が分岐した年代が縄文時代以降であるので、港川人は沖縄の祖先ではない事が分かりました。
体を形作る 約60兆個の細胞が 鎖となって ジャパンの血を脈々と 形成してきたのです。
日本も島国であり外国との出入りが少なかった事によって、世界でも稀な古代血統とされるY遺伝子のD系統を多くもつ人種だそうです。
東アジアでも孤立したD系統を持つ、日本人の異質さは際立っています。
このD系統は、アジア人種よりも、数少ない古モンゴロイドの末すえだそうです。
D系統は沖縄では56%、本土日本も56%。
韓国や朝鮮半島、中国はO系統で、日本人のD系統は、ほぼ0%なのです(驚嘆)。
そういえば、近頃 中国や台湾、韓国と 観光客の方々が増えましたが、間近に見てウタナンチュと 違うなぁ。と感じていたこの頃でした。

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