

映画『ふるさとがえり』を渡嘉敷島で観る事ができました。
岐阜県の段々畑が織り成す 幼いワンパク時代の友情が、淡い風景の中でめくるめく思い出されていきます。
忘れつつある “ふるさとの心のつながり”を 主人公・映画監督志望の“相田勘治”が里帰りして、都会の感覚からゆっくりと“ふるさと”を取り戻していきます。
地域で起きる災難などの痛みは、自分の窮地と同じ重さで、人と人が一緒に痛みを分かち合い 力を合わせて助け合う、 そんな田舎の連帯感が 日本の“ふるさと”の想いを幸せにかえていきます。
詩情感が溢れる田園の風景が とても美しくてジブリの漫画の世界のように、癒やされました。
ひところ 平和ボケから生まれたと言われた“ゆとりの世代”は、 田舎を過疎地にして 東京に出てしまう田舎の現実、一極集中化してきた日本。
人の関わり、優しさ、厳しくも強い連帯感 。
そんな日本の良さを取り戻さなくちゃいけないと語りかける映画に思いました。
さて、渡嘉敷島での幼なじみ、やがてくる卒業式、成人式、成人の消防団どれもが映画の人隣と同じに子供達の姿が被ります。
大切な映画を鑑賞する事ができました。
